初のソロアルバムとなる『NiMal』(ニマル) が PROGRESSIVE FOrM よりリリースされました。
マスタリングにサウンドプロデューサー sub-tle.(Satoshi Okamoto)、アートワークに現代美術作家の Maki Ishii (石井麻希)を迎え、ここベルリンから発信する素晴らしい初ソロの1枚となりました。
空気感が滲み出るマスタリングと、具象と抽象の空間を行き来するアートワーク。
「個的な空間と瞬間」をめぐる43分28秒のフルアルバムです。
また今回のリリースに際して、僕が10代の頃から敬愛する音楽家・坂本龍一氏から美しいコメントをいただきました。
その言葉は空間に浮かび、沁みわたっていくかのようです。この先も “間” にある可能性を追い続けようと思います。
本作はタワーレコード、Disk Unionなどをはじめ全国のCDショップでご注文いただけます。
また、Spotify、Apple Music、Amazon Musicなどのデジタル配信も開始されました。
ぜひお聞きください。
『NiMal』Shingo Inao
発売日:2021年11月10日
フォーマット:CD(日本国内流通盤)
レーベル:PROGRESSIVE FOrM
規格番号:PFCD-104
JAN/EAN:4526180581567
価格:2,420円(税込)
Mix & Mastering:
sub-tle. (Satoshi Okamoto)
Artwork & Design:
Maki Ishii
Music Video Production:
Kayoko Tomita, Maki Ishii(予定), Chaong-Wen Ting(予定)
取扱店:
TOWER RECORDS / Disc Union / Amazon etc.
デジタル配信:
Spotify / Apple Music / Amazon Music / YouTube etc.
Special Thanks to:
Y.Le, D.Brennan, nik, S.Okamoto, M.Ishii, M.Hijikata, G.Shalom, J.Ginzburg, M.Hirano, R.Sakamoto and K/I/H
アーティストプロフィール
Shingo Inao
ベルリンを拠点に活動を行うセンサ楽器奏者/美術家。
国立音楽大学在学中よりセンサを使ったサウンドオブジェやインスタレーションの制作を行い、その後ドイツに渡り、自作のセンサ楽器を用いた演奏活動を始める。
ベルリンのトランスメディアーレおよびクラブトランスメディアーレ(2008年、2010年)、南ドイツ・カールスルーエのZKM(2009年)をはじめ、ウィーンやスイス、イタリア、サンクトペテルブルク、カナリア諸島、キプロス島などで演奏を行う。
近年は、鍵盤楽器(ピアノおよびクラヴィコード)を独自のセンサ楽器システムによって拡張した表現を追求する。その活動の焦点は常に「演奏表現の拡張を通して浮き彫りになる身体(性)」にある。また、同時に美術家としての側面を持ち、2008年にベルリンで開催されたGalerie Birgit Ostermeierでの個展以降、米国、スイス、ドイツ、イタリアなどで展示活動を行っている。
「モノと音の関係性」を中心軸として制作される作品群は、空間における鑑賞者の身体と耳を通した知覚や表象について再考を促す。現代美術のフィールドでは、そのほかにエクスペリメンタルな映像作品への楽曲提供も行い、今までにMing Wong、He Xiangyu、Stefano Kantoなどへ提供している。
2018年には、Masaya Hijikataと共にセンサ楽器および鍵盤楽器 +ドラムによる即興演奏ユニットsehnoを結成し、ポーランド・ワルシャワの実験音楽レーベルKaiser Söze Foundationよりアルバム「VITRA」をリリース。同国を縦断する形でのリリースツアーでは、各地でその場限りの即興演奏を行うという緊張感あふれるプログラムが好評を得た。
分野をまたぐ稲尾の活動目的は、その分野の間にしか存在しないようなファクターや思考を見つけ、拾い上げることだ。楽曲の中に見出される身体の動きが<聞こえる>瞬間は、我々の認識の一端をズラすかもしれないと彼は考える。
そして2021年11月、アトリエでひとり内省的に録りためられた楽曲群をセルフディレクションし、1枚のアルバムとしてまとめた本作「NiMal」をPROGRESSIVE FOrMからリリースする。